オーダースーツおすすめ完全網羅 比較ランキング50店 > コラム > スーツ着用時に覚えておきたいハンカチのマナー
ビジネスマンの活躍に必要不可欠である「清潔感」は、スーツをきっちりと着こなすだけではなくちょっとした身だしなみにも現れます。
普段持ち物は意識して丁寧に扱っている方でも、つい忘れやすいものがハンカチの扱いではないでしょうか。
本記事では、スーツを着用したうえでハンカチを扱う際の基本的なマナーと知識について紹介します。
目次
まずはスーツ着用時のハンカチの基本知識を押さえていきましょう。
スーツ着用時は、ハンカチをポケットに入れないようにしましょう。
これは、スーツのポケット部分がハンカチを入れたことによって膨らんでしまい、不格好になるおそれがあるためです。
同じくジャケットの内ポケットや胸ポケットにもハンカチをしまわないように心がけてください。
スーツスタイルは全体のラインを美しく見せることで、「きちんと感」が出るとされています。
ポケットチーフのように、胸ポケットに入れると決まっているものを除けば、基本的にハンカチは鞄に収納しなければなりません。
ただし、カバンを持ち込めない場所では例外的にポケットを使用することができます。
その場合、厚手のタオル生地はポケット部分が見苦しくなる可能性があるため、薄手で小さいサイズのハンカチがあると便利です。
ビジネスマンのマナーであるハンカチ、ティッシュは予備のものをあわせて用意しておくようにしましょう。
ハンカチはアイロンをかけたものを2枚用意し、片方が汗や水に濡れてしまった場合に、もう片方を取り出せるように準備します。
通勤中に汗を拭いたハンカチで出社し、お客様の前でヨレヨレになったハンカチを取り出すのはイメージダウンに繋がってしまいます。
汗をたくさんかく方は汗拭き用のハンドタオル・実用のためのハンカチ・予備のハンカチと、合計3枚があると安心ですね。
ビジネスシーンで使うハンカチは、スーツ姿から逸脱しないように「統一感」を重視してください。 濃いネイビーやダークグレーのシックなスーツには、同じく落ち着いた色味のハンカチを。
ビジネスカジュアルには多少柄が入っているハンカチが合います。
次に、ビジネスで使うハンカチの選び方のポイントを押さえていきましょう。
ポイントは以下の3点です。
ビジネス用のハンカチはスーツ姿に調和する色柄が基本です。
ビジネスシーンやフォーマルシーンにおすすめのハンカチの素材は「シルク」「コットン」「リネン」などです。
シルク(絹)は光沢感があり華やかな見た目なのが特徴。
パーティーやお祝いの席にもおすすめです。
吸水性に優れ、肌に優しい素材なので、普段使いのハンカチとしても利用できます。
コットン(綿)は柔らかい肌ざわりと吸水性、通気性に優れているのが特徴です。
季節を問わず、快適に使えるのがメリットですね。
カジュアルなシーンに向いており、かしこまった結婚式や披露宴に使うのは避けたほうがよいでしょう。
よれやすいので、しっかりとアイロンをかけておくのもマナーとして大切です。
リネン(麻)はハリがあり丈夫で、吸水性、保湿性に優れています。
汚れがつきにくく、落ちやすいのも特徴です。
ビジネスシーン、フォーマルシーン、どんなシーンでも使えるので、1枚あると便利でしょう。
スーツにマッチするハンカチを選ぶために、色や柄にぜひこだわってみてください。
スーツ姿に合うハンカチ選びは、上品さや清潔感を意識しましょう。
「白」「ブルー」「ネイビー」「グレー」などのベーシックな色のハンカチがおすすめ。
スーツやネクタイの色と合わせると統一感が出てよいです。
カジュアルなスーツを着るシーンでは、控えめのピンクや薄いグリーンなど、明るめの色のハンカチを使うとこなれ感もでておしゃれです。
派手な原色系は、ビジネスシーンには避けておきましょう。
スーツ姿に合うハンカチの柄もやはり目立ちすぎず、ベーシックなものがおすすめです。
一番無難なのは「無地」ですが、「ストライプ」「チェック」「ワンポイントの刺繍入り」のものであれば、問題ありません。
キャラものや派手すぎる柄は、やはり避けるべきでしょう。
ビジネス、結婚式、パーティー等、ハンカチを使うシーンは様々です。
TPOに合ったハンカチを持ちたいですよね。
シーン別におすすめのハンカチスタイルをチェックしていきましょう。
ビジネスシーンでは無地や控えめなストライプのハンカチがおすすめです。
会議中に汗を拭いたり、トイレで上司や取引先の方とばったり出くわしたり…なんてこともあります。
どうせ見えないと思い、しわしわなハンカチやキャラクターもののハンカチを持っていると恥ずかしい思いをしてしまうでしょう。
ハンカチにも気を使っていると、仕事が出来る人だなと好印象を持たれます。
フォーマルな結婚式や披露宴の場合は、シルクやリネン素材が最適です。
色が「白」であれば、どんなスーツでも合うので間違いないでしょう。
最近では光沢のあるシルバーグレーを選ぶ人も多いようです。
一気におしゃれっぽさが増すのでおすすめですよ。
淡い水色などのパステルカラーも清潔感と華やかさが出てよいですね。
暗い「紺」や「黒」はお祝いの場には適さないので、避けましょう。
カジュアルなディナーやパーティーであれば、色や柄をネクタイと合わせてコーディネートしてもいいでしょう。
その場合に、ネクタイが太めのストライプであればハンカチは細めのストライプ、ネクタイが濃いネイビーであればハンカチは薄めのブルーなど、少し変化をつけてもおしゃれですね。
夏は「リネンやコットン」冬は「ウール」など、季節感を意識したハンカチを取り入れてみても素敵です。
結婚式やパーティーなどで胸にポケットチーフを挿している方を見かけることも多いかと思います。
次はポケットチーフの使い方やたたみ方を見ていきましょう。
ハンカチとポケットチーフは、似ているようで役割が大きく異なります。
ハンカチは主に実用的な目的で使用され、汗や涙を拭くためのものです。
ポケットチーフはいわゆる「飾り」で、胸ポケットに入れてスーツスタイルを引き立てるために使います。
結婚式で使用される場合が多く、お祝いの場にふさわしい華やかな雰囲気を演出することができます。
手を拭いたり、汗を拭いたりと実際に使うことはマナー違反です。
ビジネスシーンでは白や淡い色のハンカチをポケットチーフとして使い、実用的なハンカチは鞄に入れておきましょう。
TVホールドの名前は「TVのニュースキャスター」が好んでつけていたことに由来しています。
<TVホールドの折り方>
・半分に折る
・さらに半分に折って、4分の1サイズへ
・3分の1の線を目安に中に折り、長方形にする
・ポケットから少し出るくらいの長さに折り返す
トライアングラーはその名の通り、「三角形の山がポケットから見えるようにする」折り方です。
<トライアングラーの折り方>
・半分に折る
・さらに半分に折って、4分の1サイズへ
・ポケットチーフの角が上下左右(ひし形)に来るように置く
・左右の角を中に織り込み、ポケットの幅と同じくらいにする
・下の角を中におり、ポケットの深さに合うように調整する
ポケットから出た三角の山が、左右対称になるように折るのがポイント。
スリーピークスは「三つの山がポケットから見えている」折り方です。
<スリーピークスの折り方>
・ポケットチーフの角が上下左右(ひし形)に来るように置く
・左右の角が合わさるようにして、三角形に折る
・さらに半分の三角形に折る。頂点を少しずらすように。
・三つ目の山が上に来るように折る。同じように頂点が少しずれるように。
最後はポケットのサイズに合うように調整して、三つの山をしっかり折るようにするのがポイント。
パフドはふんわりした見た目で柔らかさと華やかさが印象的な折り方です。
<パフドの折り方>
・ポケットチーフの真ん中をつまんで持ち上げる
・反対の手で裾を軽くしぼるように握る
・握った手の位置で半分に折る
・ふんわりとしたふくらみを上にしたままポケットに入れる
ポケットチーフは使うシーンに適した折り方や素材を選ぶことも大切です。
ビジネスシーンに適したポケットチーフの折り方は「TVホールド」「トライアングラー」といったシンプルな折り方です。
かっちりした印象を与えたければハリのある素材の「リネン」、オフィスカジュアルな装いに合わせたい場合は「コットン」素材のポケットチーフがおすすめです。
結婚式に主賓として出席するなど、フォーマル度の高い場では「スリーピークス」がおすすめです。
素材はやはりきっちりとした印象になるリネンを選んでおけば、間違いありません。
カジュアルなパーティーや友人の披露宴などでは「パフド」を選んでみては。
スリーピークスよりややカジュアルよりの折り方ですが、ふんわりした見た目で手軽にエレガントさを演出できます。
シルクやリネン素材でさらに華やかさをプラス。
ビジネスマンに人気のハンカチブランドをご紹介いたします。
ご自身で使うのにはもちろん、プレゼントにも最適なハンカチを取り揃えたブランドをおすすめします。
イギリスの高級ファッションブランド。
クラシックなデザインに遊び心を加えたスタイルが特徴です。
カラフルな色づかいがスーツスタイルをおしゃれに引き立ててくれます。
【エンブロイダリー ハンカチ】
シンプルなデザインにワンポイントのカラフルな刺繍が入った綿100%ハンカチ。
さりげない遊び心がありながら、ビジネスシーンにもぴったり。
定番のネイビーカラーがどんなスーツスタイルにもマッチしておすすめです。
イギリスの元プロテニス選手フレッド・ペリーによって創立されたファッションブランド。
テニスウェアとして始まり、ポロシャツが特に有名です。
月桂樹のロゴがトレードマーク。
スポーティでスタイリッシュなスタイルがブランドの魅力です。
【Handkerchief】
https://www.fredperry.jp/shop/g/gF20002-4550392456702/
落ち着きのあるカラーでまとめたタータンチェックのハンカチ。
ビジネスシーンにはもちろん、カジュアルなパーティーにも一役買ってくれるでしょう。
ラルフローレンは、アメリカのデザイナー、ラルフ・ローレンが設立した高級ファッションブランド。
クラシックで上品なアメリカンスタイルが特徴で、特にポロシャツやスーツが人気です。
アメリカンライフスタイルを提案するブランドとして世界中で支持されています。
【リネン ポケット スクエア】
https://www.ralphlauren.co.jp/item/53394805.html
張り感のあるリネン100%のポケットチーフ。
シンプルながらも高級感もあり、フォーマルシーンにぴったりです。
ビームスは、東京・原宿で創業された日本のファッションブランド。
セレクトショップとしても展開しており、国内外から厳選されたファッションアイテムを取り扱っています。
ハンカチの品揃えも豊富で、様々な柄やテイストのハンカチから選ぶことができます。
【BEAMS F ハンカチーフ】
https://www.beams.co.jp/item/beamsf/wallet/21470073380/?color=09
BEAMS Fのハンカチは「無地」「チェック」「ストライプ」「ドット」「ペイズリー」と柄のバリエーションが豊富です。
ハンカチとしてだけでなく、スーツやジャケットのポケットチーフとしてもおすすめですよ。
スーツやネクタイと合わせて色や柄を選ぶのも楽しいですね。
ニューヨーカーは、日本で誕生したファッションブランドです。
アメリカン・トラディショナルをベースにしたスタイルを提案しており、機能性とデザイン性の高いビジネスウェアを多く取り揃えています。
【Easy Care ニューヨーカータータン×カルゼハンカチ】
https://www.ny-onlinestore.com/shop/g/g15982962-2024
光沢感のあるカルゼ生地に、ブランドのシンボルであるオリジナルタータン=「NEWYORKER TARTAN」をあしらった上品なハンカチ。
パンツのポケットや鞄にしまいやすいコンパクトなサイズ感、シワになりにくい加工で機能面もばっちり。
今回の記事では
・スーツスタイルにおけるハンカチのマナー
・スーツに合うハンカチの選び方
・ポケットチーフの役割と使い方
・おすすめのハンカチブランド
をご紹介しました。
ハンカチの取り扱いについては、つい普段のくせが出てしまいやすいため注意が必要です。
ビジネスシーンに即した色柄や素材を選ぶこともマナーの一環となるので、お手持ちのスーツやネクタイの色味と合わせながら、何枚か使い回せるものを購入することをおすすめします。