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ビジネススーツの裾上げはワンクッションがおすすめ

スラックスはスーツスタイルのおよそ半分の面積を占めます。オーダースーツを仕立てるうえで、スラックスはジャケットに負けず劣らず重要で部分となっています。 ワンクッションやノークッションな裾上げの種類についても、どれが自分の足もとをより良く演出してくれるかを考えましょう。

 

 

スラックスの裾上げで足もとをコーディネート

裾の長さはスーツの着こなしにおいて、重要なポイントです。同じスーツでも、裾の長さが違うだけで、与える印象が大きく変わります。 見た目も美しく、快適に着こなすために裾上げの種類を見ていきましょう。

 

ワンクッションはオーソードックスな裾上げ

スラックスの裾が履いている靴の甲の部分に当たったあとに1折りできるくらい長さに余裕がある丈を、「ワンクッション」と言います。 こちらが裾上げの主流となっていて、細身では無い、具体的には裾幅が22㎝以上のスラックスではお勧めの裾上げです。

 

無難な印象のハーフクッション

スラックスの裾が履いている靴の甲に微かに触れる程度の丈が、「ハーフクッション」です。 靴によって丈の調整が変化しますので、普段スーツを着ている際に履いている靴に合わせて裾上げを行うようにしましょう。

 

細身のスラックスに似合うノークッション

裾幅18㎝以下の細身のスラックスには、スラックスの裾は履いている靴の甲には当たらないノークッションがおすすめです。 印象がカジュアルになるためスーツ向けではないとされてきましたが、近年ではスラッと見えるスタイリッシュさに人気が集まり、コーディネートに活用するビジネスマンも増えています。

 

 

手軽にスーツの裾上げを行う方法

スーツの裾部分が長すぎるとだらしない印象になり、反対に短すぎると寸足らずで不格好な雰囲気になってしまいます。 ここからはスーツの「裾上げ」を正しく行うために、店舗と自宅のそれぞれで行う方法を確認していきましょう。

 

店舗に裾上げしたいパンツを持参する

裾上げに対応している店舗に、調整するスラックスを持参します。普段履いているビジネスシューズも一緒に持っていきましょう。 店頭のスタッフに、裾上げを考えているので調整してほしいという旨を伝えます。スーツの専門店では実際にフィッティングをして、どの程度の長さにするかを決めます。

メンズ用スラックス(スーツのズボン)はウエストの位置を正しく合わせるところから始めます。高く持ち上げてハイウエストにしたり、反対にベルトをつけずに履いてローウエストになってしまうと、正しい長さに調整することができません。 腰骨の位置にスラックスを持ってきたら、ベルトを必ず締めてください。ビジネスシューズに履き替えた状態で、長さを測ってもらい、シングルとダブルのどちらにするかを決めます。

 

 

自宅で手軽に裾上げを行う方法

裾を折り返さずに仕上げる方法が「シングル」と呼ばれ、正装にも適しています。「ダブル」は裾に折り返しをつけたもので、カジュアルな印象になるため正装が必要になるシーンには不向きです。 自宅で裾上げを行う場合は、基本的にシングルを選ぶようにしてください。 自宅でも同様に、腰骨までスラックスを上げてベルトを締め、ビジネスシューズを履いて長さを見ます。くるぶしが隠れる程度で、少しだけ裾がたるむ程度を測りましょう。

 

股下の長さをメジャーで測ったら、裾の端を折り曲げてまち針で止めます。まち針がなければクリップでも代用できます。 左右の長さがバラバラにならないように注意しながら、股下の長さに+7cm」します。この部分は縫い代になるので、残さなければ切りっぱなしになりスラックスそのものをダメにしてしまうため注意が必要です。 縫い代も含めた長さを残し、それ以外の長さを切り落とします。

 

切る部分がきちんと直線になるように、テープなどを上から貼って目安を作りましょう。 裁ちばさみを使ってきれいに切った後、スラックスを裏返して7cmのところで谷折りにし、折り曲げます。アイロンを熱し、あて布の上から熱を加えて折り目をつけてください。 次に、「裾上げテープ」を切ります。スラックスの裾の幅を2倍にして+4cmした程度の長さだけ切り、水に浸けてしっかりと絞ります。 折り曲げた部分と表の生地の中間にテープを設置し、再度あて布をしてアイロンをかけながら接着していきます。その後、スラックスを表に返して終了です。

 

 

ワンクッションの裾上げは足もとを落ち着かせます

シングル+ワンクッションのスラックスはビジネススーツの基本であり、正装としてフォーマルな場所にも着用することができます。 様々な場面で着用するのに適しているので、1つワンクッションの裾上げをしたものを持っておくとよいでしょう。

 

スラックスの長さを決めるときのポイント

スラックスの裾丈は、さまざまな要素との相性を考慮して選択するのが重要です。

スラックスの長さを決めるときの主な要素は「シルエット」と「着用シーン」の2つです。

それぞれのポイントをチェックして、スラックスの長さを決定しましょう。

スラックスの「シルエット」で決める

スラックスのシルエットによって、選ぶべきスラックスの長さは異なります。

相性の良いシルエットはどのようなタイプかを把握しておきましょう。

【細めシルエットの場合】

スラックスが全体的に細身または裾が細めのテーパードシルエットの場合は、「ハーフクッション」か「ノークッション」がおすすめです。

この理由は、大きくシワが入ってしまうとスラックスの美しいシルエットが崩れてしまうためです。

すっきりした印象をキープするためにも、裾がたるまない程度の長さにして、細いシルエットを崩さないようにしましょう。

また、裾丈が短くなるほど幼い印象になるため、短くなりすぎないように注意が必要です。

ノークッションでもくるぶし丈よりも長めに設定し、ハーフクッションに近い印象にすると、大人にふさわしい落ち着いた印象のスラックスになります。

【太めシルエットの場合】

太いスラックスの場合は、「ワンクッション」または「ハーフクッション」が適しています。

裾幅に余裕があるスラックスはシワが綺麗に入るため、その特徴を活用しましょう。

太いスラックスを「ワンクッション」または「ハーフクッション」にすると、クラシックな重厚感やフォーマル感が演出できます。

一方、「ノークッション」は避けるのがベターです。この理由は、裾が太いほど足首との差が明確になって、裾丈の短さが際立ってしまうためです。

スラックスの「着用シーン」で決める

スラックスの適切な長さは着用するシーンによっても変わってきます。

シーンごとのルールを知らないと恥をかく可能性もあるので、ポイントをチェックしておきましょう。

【ビジネスシーン】

ビジネスシーンでは、上品さとすっきり感を兼ね備えた「ハーフクッション」が主流となっています。

「ワンクッション」以上のシワが入ってしまうと、ややラフな印象になってしまいますので、ビジネスシーンでは注意しましょう。

職場の雰囲気を考慮して、堅めの職場では「ノークッション」は避けるのが無難といえます。

なお、カジュアルなセットアップの場合はノークッションでも問題ありません。

【フォーマルシーン】

冠婚葬祭をはじめとするフォーマルなシーンでは、足元まで気品のある着こなしを意識するのが原則です。そのため、カジュアルなノークッションは控えましょう。

立った際にもソックスが見えない「ワンクッション」または「ハーフクッション」が適切です。特に、重厚感やクラシック感が漂うワンクッションはフォーマルシーンによく合います。

裾上げの種類は「シングル」と「ダブル」

スーツの裾上げの種類は、「シングル」と「ダブル」の2種類です。

スラックスをオーダーする際には、丈の長さだけでなく、裾上げを「シングル」にするか「ダブル」にするかも確認されます。

裾上げの種類によってスーツの印象が大きく異なるため、よりスーツを上手に着こなすためには、両者の違いを知っておくことが大切です。

ここから、それぞれの特徴をチェックしていきましょう。

【シングル】

シングルはパンツの裾を折り返していない仕様です。欧米では「プレーン」とも呼ばれています。

足元がシンプルかつすっきりとした印象になるのが特徴で、幅広いシーンに対応するのがメリットです。特に細身のシルエットのスラックスと相性が良好です。

また、装いに品格が求められるフォーマルなシーンではシングルが基本となります。ビジネスシーンにおいてもシングルにしておけば大きな失敗はありません。

【ダブル】

ダブルはパンツの裾を折り返した仕様です。「カフドボトムス」「ターンナップス」「ターンナップ」や「マッキン」と呼ばれることもあります。

元々、水溜りで濡れたり汚れたりするのを避けるために生まれた仕様のため、比較的カジュアルでスポーティーな印象です。

ダブルの折り返し幅に関しては、トレンド傾向によっても変わりますが、一般的には3.5cm~4cmが目安とされています。

パンツの裾を折り返すことでボリューム感が生まれるため、ボリュームのある靴と好相性。

また、重厚感のある着こなしになるため、ダブルブレストやスリーピーススーツなどのスーツスタイルと合わせるとバランスが良くおすすめです。

さらに、折り返した分だけ重みが増すため、パンツを下に引っ張ぱられてシワが伸びやすくなる効果も期待できます。

スラックスのオーダーで失敗しないコツ

スラックスをオーダーするのに慣れていない場合、「失敗したらどうしよう……」と不安になる方も少なくありません。

そのような方に向けて、ここからスラックスのオーダーで失敗しないコツをお伝えします。

 

採寸は自然体で行う

採寸時にいつも通りの姿勢をとることで、負担なくシルエットの美しいスラックスに仕上がります。

採寸されるときは、楽に呼吸をしながら自然な立ち姿を心がけましょう。

お腹を引っ込めたり背筋を伸ばしたりせず、リラックスした状態で真っすぐに前を向いておくのがポイントです。

普段着ているスラックスを着て採寸に行く

オーダースーツ店へ採寸に行く日は、日ごろ愛用しているスラックスを着て採寸に行くようにします。

休日に採寸しに行く場合は、ついデニムなどカジュアルな服装で行ってしまいがちです。

しかし、日常的に着ているスラックスを着用していくことで、店側にわかりやすくスラックスの好みを説明することができます。また、現在着ているスラックスの不満点も伝えやすくなります。

さらに、いつも履いている靴とのバランスも大切な要素になります。スニーカーだとパンツの丈を正確に測れないこともあるので、採寸時に履いていくのは控えましょう。

スラックスの裾丈は、靴のソールの高さを加味して採寸をするので、普段使用している革靴を履いて出かけるのをおすすめします。

接客レベルの高いスーツ店を選ぶ

かっこいいスラックスを手に入れるためには、信頼性のある店を選ぶことも重要です。

スラックス製作の成功にはサイズ感が最も大切であり、そのためには採寸をするスタッフの実績が豊富であることもポイントです。

顧客の要望を聞いたうえで適切な提案をしてくれるスタッフなら、スラックスの知識があまりない方でも自分にあった一着が作れますよ。

接客で選ぶなら「K-51インターナショナル」

より高度な技術や丁寧な接客を求めるのであれば、お客様とのコミュニケーションを重要視している「K-51インターナショナル」がおすすめです。

K-51インターナショナルは、数あるオーダースーツ店の中から、接客が良い店の代表としても選ばれています。

マンツーマンでじっくり対応してくれるため、お客様サービスの満足度がとても高く、リピート率が高いのがK-51インターナショナルの特徴です。

K-51インターナショナルは、多くのメディア掲載実績を誇る、日本最高クラスのプロスタイリストからのトータルサポートが好評となっています。

ハイレベルな接客のK-51インターナショナルであれば、一般的なオーダースーツ店以上に、自分の体型にジャストフィットする一着を仕立てることが可能になります。

 

裾上げをうまく活用して、スタイリッシュな着こなしを

裾上げを施しておけば足もとが落ち着き、スーツスタイルが美しく決まります。 着用シーンや着る時期に合わせて裾の長さを変えてもよいですし、自分が一番快適に過ごせる裾の長さにしておくのもよいですよね。 自分で裾上げをしてもよいですが、難しい場合はスーツの購入店で行うとよいでしょう。 オーダースーツであれば、無料で対応してくれる店舗もありますので、活用してみるとよいでしょう。

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