オーダースーツの採寸時間や納品までにかかる日数

仕事が忙しくて予定が詰まっている方の場合、オーダースーツを作りたくても「採寸にかなり時間がかかるのでは」と心配になるとなかなか検討できません。そこで、平均的な時間の目安や、できあがった商品が納品されるまでにどれくらいかかるのかについてご紹介しましょう。

納期はオーダー方法によって変わる

オーダースーツには「パターンオーダー」「イージーオーダー」「フルオーダー」の3種類があります。

オーダー方法によって納期は大きく変わってくるので注意が必要です。

納期が異なる理由は、それぞれのオーダー方法によって工程数が違うためです。

あらかじめ納期の目安を知っておき、余裕を持って注文しておくと安心ですね。

ここから、それぞれのオーダー方法の納期を確認していきましょう。

パターンオーダー：2週間～3週間

パターンオーダーはオーダースーツの中では最も早く仕上がります。

納期はショップによって異なりますが2週間～3週間ほどで、急いでスーツを手に入れたい方におすすめのオーダー方法です。

パターンオーダーでは、ベースとなるゲージ服と呼ばれるサンプルのスーツを参考にして、サイズ調整していきます。

採寸後にゲージ服の中から最も自分の体型に近いものを選んで、ジャケットの袖丈や着丈、パンツのウエスト、股下などサイズを調整して仕上げます。

すでにある程度仕上がった状態のゲージ服を手直しする形なので、補正できる箇所は限定されており、カスタマイズ性が低い点はデメリットといえるでしょう。

ただ、オーダースーツの中では工程数が少ないことから、料金は比較的抑えられているので、コスパを重視する方にはおすすめです。

イージーオーダー：3週間～4週間

イージーオーダーも、パターンオーダーと同様に、ゲージ服をベースにしてサイズ調整をするオーダー方法です。

パターンオーダーの場合はすでにスーツとしてある程度完成しているゲージ服を使用していましたが、イージーオーダーではゲージ服の型紙をもとにして製作していく点が異なります。

イージーオーダーは、採寸後に選択したゲージ服の型紙を補正して、体にフィットするように調整を加えていきます。

丈などの縦サイズや、身幅などの横サイズだけではなく、なで肩やいかり肩、反り腰や猫背といった身体的な特徴まで考慮しながら補正ができるのが特徴です。

さらに、パターンオーダーよりもカスタマイズできる幅も広がり、自由度が増すのもメリットとして挙げられます。

なお、イージーオーダーは工程数が増えるため、パターンオーダーと比較すると納期はどうしても長くなります。

納期はショップや補正の数などによって異なりますが、3週間～4週間ほどを目安にしましょう。

フルオーダー：1ヵ月～2ヵ月

フルオーダーは工程数が多く、時間や手間のかかる方法です。

採寸したサイズに合わせて型紙を一からオリジナルで作成し、生地を裁断、仮縫いとサイズ調整をしてから本縫いして仕上げていきます。

仮縫いの状態で試着をして調整するため、他のオーダー方法よりも体にぴったりフィットするのが特徴です。

場合によっては、仮縫いとサイズ調整を数回繰り返すケースもあります。

仮縫いの状態で試着ができるため、「もう少し着丈を短くしてほしい」といった細かな希望も相談しやすいのも魅力です。

さらに、職人によるハンドメイドの縫製で、ひとつずつ丁寧に製作されたこだわりの1着が手に入ります。

一方、機械でなく手作業ゆえに納期は長くなります。他のオーダー方法よりも完成までには時間を要するため、急ぎでスーツがほしい方は注意が必要です。

納期は補正の数やオプションなどによって変わりますが、目安としては1ヵ月～2ヵ月ほど見ておきましょう。

時間がかかっても、こだわって製作するのを重視する方におすすめのオーダー方法です。

オーダースーツを短い期間で作るポイント

「重要な商談までにオーダースーツを製作したい」「イベントに間に合うように急いで仕立てたい」など、完成までに期間を要するオーダースーツですが、工夫次第では納期を短くするのが可能です。

オーダースーツを短い期間で手に入れたい場合は、以下のポイントを意識してみてください。

オプションは最低限にとどめる

オプションを数多く追加すると、その分納期が延びる可能性が上がります。

そのため、完成を急いでいる場合はオプションの追加を最低限にとどめる必要があります。

オプションに関わるパーツの在庫状況によっても期間は変動するため、具体的な納期はショップに問い合わせようにしましょう。

パターンオーダーを選択する

オーダースーツを着用したい日までにあまり時間の余裕がない場合、完成までに最も期間を要するフルオーダーは、選択肢から外したほうが無難です。

パターンオーダーまたはイージーオーダー採用の納期が早いショップを探してみましょう。

ただし、納期が早いオーダー方法の場合、サイズ調整や体型の補正に対して細かく対応するのは難しくなります。

繁忙期は避ける

オーダースーツの注文が多くなる繁忙期には、納期が通常より長くなる可能性があります。

そのため、注文するタイミングを見極めるようにしましょう。

具体的なオーダースーツ注文の繁忙期は2月〜3月です。この理由は、4月からの新生活に向けて注文する方が増加するためです。

春に着用したい場合は冬の時期に、秋に着用したい場合は夏までに注文するなど、ワンシーズン早く注文するのをおすすめします。

お盆や年末年始は避ける

お盆や年末年始のショップ休業期間についてもチェックしておく必要があります。

休業期間が製作中や商品到着と重なってしまうと、納期が延びる可能性は大きいです。

また、お直しを依頼したくても休業中は再開を待たなければなりません。

休業日はショップによって異なるため、事前に確認しておくと安心です。

納期短縮のオプションを追加する

確実に早くオーダースーツを完成させたい場合は、追加料金を払って「納期短縮」オプションをつけるのも一つの手段です。

ショップによってオプションの有無や料金は異なります。納期短縮のオプションを追加したい場合は、事前に内容を確認しておくことが重要です。

一例として、スーツセレクトでは最短10日での納期も提供しています。

オーダースーツを最短で作る際の注意点

オーダースーツの魅力は、それぞれの体型に合った絶妙なフィット感です。

そのため、採寸には一定の時間が必要となります。

テーラーとの相談を通じて、フィット感と時間短縮の最適なバランスを見つけることが大切です。

また、オーダースーツを最短で作る際は、制限が設けられている点にも注意が必要です。

たとえば「特定の生地のみ」「特定の縫製のみ」など、条件を設けることで完成までの時間を短縮し、短い納期でのお届けを実現しているショップもあります。

本来オーダースーツは時間や手間がかかるものなので、手元に届くまでには時間がかかるのが通常です。

短い納期で手に入れる場合は、自分の理想のスーツを仕立てられないケースもあるので、納期短縮の条件を事前によく確認することが重要です。

自分の希望と納期を叶えられる店舗を探して、オーダーするようにしましょう。

オーダースーツの採寸・納期でよくある質問

ここから、オーダースーツの採寸や納期に関するよくある質問について回答していきます。

オーダースーツの採寸に来店予約は必要？

採寸をスムーズに行うためには、来店予約するのがおすすめです。

オーダースーツの採寸に来店予約は必須ではないショップも多いですが、混雑状況によっては待ち時間が長く発生する可能性もあります。

予約をしておくとスムーズに案内してもらいやすくなり、ゆっくり生地やオプションを選べる時間も確保できます。

ネットオーダーでも納期は変わらない？

オーダースーツはネットでオーダーすることも可能です。

初めてオーダースーツをネットで利用する場合は、パターンオーダーのような調整の少ないオーダー方法が主流です。

なお、納期に関しては、ネットでオーダーしたとしてもスーツを作る作業工程は変わらないため、かかる日数は同じです。パターンオーダーの仕上がり目安としては2週間～3週間ほどになります。

ただし、ネットオーダーは手軽で便利な反面、満足いくフィット感という観点では多少リスクはあります。

まずは店舗で採寸してもらって、2回目以降からネットでオーダーするという流れをおすすめします。

まとめ