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洗えるオーダースーツとは?

近年、自宅で洗えるスーツが話題になっています。
オーダースーツの購入を検討している方でも「お手入れがもっと簡単になればいいのに」とお考えの方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、洗えるオーダースーツのメリットとデメリット、洗い方について詳しく紹介します。
洗えるオーダースーツに興味のある方はぜひ本記事を最後までご覧ください。

目次

洗えるオーダースーツのメリットとデメリット

洗えるオーダースーツは普通のスーツと比べて何が優れていて何が劣っているのでしょうか。
まずは、洗えるオーダースーツのメリットとデメリットについて紹介します。

洗えるオーダースーツのメリット4選

洗えるオーダースーツのメリットを4つ紹介します。

メリット①洗濯ができる

1つ目のメリットは、自宅で洗濯ができることです。
クリーニング店に持ち込む手間をかけなくてよくなったため、自宅の近くにクリーニング店がない方でもお手入れが簡単になりました。

洗い方は手洗いだけでなく、一般の衣料品と同様に洗濯機で洗えるため時間がかかりません。
特に夏場など、汗をたくさんかく時期に自宅で簡単に洗濯ができる点は非常に大きなメリットです。

メリット②型崩れを起こしにくい

2つ目のメリットは、型崩れを起こしにくいことです。

通常のスーツは洗濯機を使用すると、型崩れや色落ち、しわを起こしやすいですが、洗えるスーツは型崩れに強い作りになっているため、長期間本来のフォルムを保ってくれます。

メリット③経済的である

3つ目のメリットは経済的であることです。
洗えるオーダースーツは、クリーニング店に持っていかずとも自宅のお手入れで十分に清潔な状態を保てます。

通常のスーツを清潔に保つには、定期的にクリーニング店に持ち込む必要があり、維持費が大きくなってしまいます。
特に新社会人の方や毎日仕事でスーツを着まわす方におすすめです。

メリット④しわが付きにくい

4つ目のメリットは、しわが付きにくいことです。
洗えるオーダースーツは、通常のものよりもしわになりにくい素材が使われています。

頻繁にアイロンを使ってしわを伸ばす必要がないため、管理の手間が削減できます。

洗えるオーダースーツのデメリット3選

次は、洗えるオーダースーツのデメリットを3つ紹介します。

デメリット①風合いが落ちる

1つ目のデメリットは、洗濯の回数を重ねると風合いが落ちてしまうことです。
洗濯に強い生地や素材で作られているものの、何度洗っても劣化しないわけではありません。

そのため、むやみに洗濯を繰り返すのはあまりおすすめできません。

デメリット②安っぽく見える場合がある

2つ目のデメリットは、通常のスーツと比べて見た目が安っぽく見えてしまう可能性があることです。

洗えるオーダースーツは、通常のものとは異なる生地や素材で作られています。
そのため、ウール素材のものと比較すると若干安っぽく見えてしまう場合があります。

デメリット③購入時の価格が高い

3つ目のデメリットは、通常のスーツよりも値段が高いことです。
洗えるオーダースーツは特殊な加工を施していることが多く、通常のものよりも価格が高くなりやすいです。

クリーニング代がかからないという金銭的なメリットはありますが、購入時には通常のスーツよりも出費が大きくなることでしょう。

洗えるオーダースーツの洗い方

それでは実際に洗えるオーダースーツを洗っていきましょう。
4つのステップに分けて紹介します。

ステップ①必要な道具をそろえる

まずは、自宅でスーツを洗えるように必要な道具を揃えましょう。

オーダースーツを自宅で洗うには、ジャケットとパンツの両方が入る大きな洗濯ネットとおしゃれ着用の中性洗剤、スーツ用ハンガーが必要になります。

いずれも型崩れやほつれを防ぐために必要な道具になります。
自宅に道具があるかどうかを確認してから洗濯を始めましょう。

ステップ②スーツのチェック

続いて、洗濯をする前にチェックするとよいポイントを4つまとめました。

スーツを洗う前にチェックすること

  • 洗濯表示タグをチェックしたか
  • スーツのポケットの中に物が入っていないか
  • 色落ちチェックはしたか
  • ほつれや穴あきがないか

上記のチェックを怠ると、洗えるオーダースーツであっても型崩れや色落ち、ほつれなどを引き起こしてしまう可能性があります。
洗えるスーツは頑丈だから大丈夫と思わずに、洗う前にしっかりと上記のチェックポイントを確認してから洗濯するようにしましょう。

特に、色落ちは発生してしまうと取り返しがつかない可能性が高いため、必ずチェックしましょう。

ステップ③洗濯ネットへスーツを入れる

ステップ②のチェックを終えたらスーツを洗濯ネットに入れます。
このとき、無造作に洗濯ネットに入れるのではなく、下記の手順に沿って進めましょう。

洗濯ネットへスーツを入れる手順

  1. ジャケットのボタンをすべてはずし、袖をきれいに整える
  2. パンツのプリーツを揃え、2つ折りか3つ折りにする
  3. ジャケットに折りたたんだパンツをきれいに重ねる
  4. パンツを抱えるようにジャケットの袖をたたむ
  5. 形を崩さないように洗濯ネットに入れる

ステップ④洗濯機の操作

次に、洗えるスーツに合わせた洗い方を設定します。
洗濯表示タグに従って進める必要がありますが、ここでは一般的な設定を紹介します。

洗えるスーツに合わせた洗い方の設定

  1. 水温を30度以下に設定する
  2. 「手洗い」や「弱」、「ソフト」などの洗い方が優しいコースを選択する
  3. 洗濯後の脱水時間は1分前後で短く設定する
  4. 洗濯をスタートし、水を出しながら中性洗剤を適量加える
  5. 水がたまってからスーツを洗濯槽の壁に沿うように入れ、蓋を閉める

洗えるオーダースーツの干し方

スーツは干し方を工夫すると長持ちしやすくなります。
ここでは、正しい干し方をジャケットとパンツに分けて紹介します。

干すときの注意点

ジャケットとパンツのどちらにも共通する干し方の注意点があります。
以下に注意点をまとめました。

ジャケットとパンツを干すときの注意点

  • 洗濯が終わったらなるべく早く取り出す
  • 干す前に軽く絞って水気を切る
  • 直射日光は生地を傷めるため、日陰で風通しの良いところに干す
  • 完全に乾かさないと生乾きのニオイが発生するため、乾くまで待つ
  • 縮みや落ちないシワの原因になるため、乾燥機は使用しない
  • アイロンは完全に乾く前にかける

ジャケットの干し方

ジャケットを干す際は、肩に厚みのあるスーツ用のハンガーを使用しましょう。

スーツ用ハンガーが自宅にない場合は、ハンガーに厚手のタオルを巻きつけて厚みを持たせることで代用できます。
また、袖口にタオルを丸めて入れ込むことで袖のしわが伸び、きれいなシルエットを保てるようになります。

もし、洗濯後に目立つしわがついていた場合は、しわを伸ばすようにたたいてから上記のように干すとしわ防止により効果的です。

パンツの干し方

パンツを干す際は、ピンチハンガーの使用がおすすめです。

ファスナー・ホック・ボタンをすべて開け、ウエストから裾の内側に空間ができるように3か所以上をピンチで留めます。
そうすると、パンツの内側にも空気が通り早く乾くようになり、乾いた後のシルエットも崩れません。

また、干した直後にしわを伸ばすように叩くことで、乾いたときのしわを防げます。

洗えるオーダースーツを洗濯機以外で洗う方法

これまでは洗濯機を使った洗い方を紹介しました。
ここでは、洗濯機以外で洗えるオーダースーツを洗う方法を2つ紹介します。

手洗い

「洗濯機の年式が古い」「洗い方の設定が選べない」などの理由がある場合や、洗濯表示タグに洗濯機では洗えない表示が付いている場合は、手洗いをしましょう。

手洗いも洗濯機と同様に、ジャケットとパンツのファスナーとボタンをすべて開き、2つ折りか3つ折りにたたみます。
スーツが入る大きさの桶に水をためて洗剤を溶かしたあとは、やさしく押し洗いで洗ってください。

押し洗いを数回繰り返したあとは、形をすこし整えて15分程つけおきします。
その後、スーツをひっくり返し、約10分つけおきをしましょう。

つけおきが終了したら水ですすぎながら押し洗いをして、スーツについた洗剤をしっかりと落とします。
洗剤で洗うときも水ですすぐときも激しく押し洗いをしてはいけません。
生地が傷まないよう、やさしくゆっくりと扱いましょう。

シャワー

洗えるスーツには、シャワーで手軽に洗えるタイプも多く存在します。
あまり時間をかけず簡単に洗えるため、汗やにおい、汚れをさっと流したいときに便利です。

シャワーを使う際は、ジャケットとパンツともに裏返してからハンガーにかけ、40度以下の温水を全体に2~3分かけます。

その後、表側にも同様に温水をかけ、水滴がたれなくなるまで1~2時間程度干します。
水滴がたれなくなったら、風通しの良い場所で陰干しをして乾いたら完了です。

洗えるオーダースーツは通常のスーツとは異なる特徴を持つ

今回は、洗えるオーダースーツのメリットとデメリット、洗い方について詳しく紹介しました。
洗えるオーダースーツは自宅で簡単に洗えるため、通常のスーツよりクリーニング代などの維持費を抑えられます。
また、洗い方を少し工夫するだけで、付着した汚れやニオイをしっかりとおとせるため、夏のような暑い時期にもクリーニングに持ち込まずとも清潔な状態を保てる点は大きな魅力といえるでしょう。

ただし、見た目が安っぽく見えてしまう場合があります。
そのため、スーツを着る場面や状況によっては、通常のスーツと使い分ける必要があるかもしれません。

洗えるオーダースーツに興味をお持ちの方はぜひ一度お試しください。

洗えるスーツと洗えないスーツの違い

スーツの見た目だけでは、洗えるスーツと洗えないスーツの違いがはっきりと分かりません。

しかし、洗えるスーツと一般的なスーツは素材や性質が大きく異なります。

ウォッシャブルスーツと一般的なスーツとの違いとしては、まず使われている素材が異なります。

一般的なスーツにはウール(羊毛)が使用されています。ウールは柔らかいのが特徴で、その分縮みやすい性質をもっており、洗濯すると縮小してしまう可能性が高いです。

そのため、ウール素材のスーツに関しては自宅で洗わずに、クリーニングに出すのが一般的となっています。

一方、ウォッシャブルスーツの素材にはポリエステルを使用することが多いです。ポリエステルは耐水性や耐久性が高いのが特徴です。

そのため、自宅の洗濯機で洗っても縮んでしまうリスクが低く、手軽にお手入れできます。

また、型崩れしにくい点もウォッシャブルスーツの大きな魅力です。その理由は、洗った後もキレイなシルエットを維持できるように、特殊な加工が施されているからです。

洗えるスーツがおすすめな人

ここで、スーツがどのような人に向いているのかご紹介していきます。

クリーニング代を削減したい人

ウォッシャブルスーツは、頻繁にスーツをクリーニングに出している人におすすめです。

日常的にクリーニング店を利用していれば、クリーニングにかかるコストは膨大になってしまいます。

また、スーツをクリーニング店に出すと、店舗によって仕上がりに3日〜1週間ほど要することもあり、時間的なコストもかかってしまうでしょう。

少しでもクリーニングにかかるコストを削減したいという人には、自宅で洗えるウォッシャブルスーツがおすすめです。

外回りで汗をよくかく人

営業や外回りの仕事が多い場合は、季節によってたくさん汗をかいたり、雨で濡れたりするため、スーツのお手入れに労力や時間がかかります。

そんなとき、ウォッシャブルスーツであれば自宅で気軽に洗濯できるので、汗や汚れが気になってもすぐにお手入れすることが可能です。

また、お客様と接する機会が多い仕事の場合、清潔感のある印象が大切になってきます。自分が気になったタイミングで洗うことができるスーツであれば、清潔な状態が維持できるので、接客業の人にもウォッシャブルスーツはおすすめです。

洗えるオーダースーツが購入できる!おすすめ店ご紹介

ここから、自宅で洗えるオーダースーツが購入できるおすすめのショップをご紹介します。

FABRIC TOKYO(ファブリックトウキョウ)

FABRIC TOKYOでは、自宅の洗濯機や手洗いやシャワー洗浄が可能な洗えるスーツ「EASY」を販売しています。

EASYはストレッチ性や防シワ性にも優れているので、ハードに働くビジネスパーソンにもおすすめです。

さらに、吸湿速乾性も備えているので、乾燥機が使用できない出張先でも活躍する一着となってくれるでしょう。

なお、FABRIC TOKYOはインターネット通販にも対応しているので、スマートフォンやパソコンから簡単にオーダースーツを注文することができます。

Suit-Ya

Suit-Yaでは生地や仕様、縫製にこだわった洗えるスーツを開発しています。

Suit-Yaの洗えるスーツは、芯地や肩パットを取り除いた軽量で動きやすい仕様を採用しているのが特徴です。

吸水速乾性にも優れているため、汗ばむシーズンでも快適に着用できます。

360度ストレッチで着心地も良好なので、ビジネスシーンや旅行先などさまざまな場面での快適が期待できます。

また、ポリエステルで作られたスーツは独特なテカりが気になることがありますが、Suit-Yaで採用しているポリエステル生地はウール100%のような見た目を実現しているため、高級感にこだわりたい人にもおすすめです。

ONLY(オンリー)

ONLYでは、自宅の洗濯機で洗えるスーツ「ホームウォッシュスーツ」を用意しています。

1mあたり165gと軽量で、一般的なスーツより約500gも軽いのが特徴です。

生地にはウールとポリエステルの配合がされており、ポリエステルにはトレビラパフォームという高級生地を使用しています。トレビラパフォームを使用することで、ウール100%のような肌触りの良さを実現しています。

縫い目もほつれにくく頑丈に作られており、洗濯後もシルエットが維持されるような加工が施されているので、長持ちしやすいのも魅力です。

UNIVERSAL LANGUAGE(ユニバーサルランゲージ)

UNIVERSAL LANGUAGEの洗えるウォッシャブルスーツは、自宅の洗濯機で簡単に洗うことができます。

シルエットを「スリム」「普通」「ややがっしり」の3つの中から選ぶことができるのが特徴です。

脇下などの裏地には抗菌・防臭作用のある素材を使用しているため、汗をかきやすいシーズンも安心して着用できます。

ストレッチ素材となっているので、ハードな動きを伴うビジネスシーンにもおすすめです。

KASHIYAMA

クラシックスーツと同様に、さまざまなデザインが選べるKASHIYAMAの洗えるスーツ「モダンテーラー」。

伝統的なスーツのようなきちんとした見た目ながらも、機能性や着心地、実用性を兼ね備えています。

フロントデザインはもちろん、ボタンや裏地・ベントなども自分好みで選べるのが特徴で、体形補正もクラシックスーツと同様に36箇所可能です。

水洗い対応のシンセティック生地と副資材を使用しているため、自宅でも簡単に洗濯できます。

また、見た目には分かりにくいウエストゴムを採用することで、日常のストレスを大幅に軽減してくれます。

さらに、一日中座っていてもシワになりづらい防シワ機能付きなのも嬉しいポイントです。

洗えるスーツをお手入れするときの注意点

自宅で洗濯できるウォッシャブルスーツであっても、洗剤や干し方などに気を付けなければ劣化が早まってしまいます。

適切な方法でお手入れしなければ、色落ちしてしまったり、シワが残ったりすることもあるので注意が必要です。

ここから、洗えるスーツを洗濯するときの注意点をご紹介するので、お手入れ時の参考にしてください。

柔軟剤の含まれていない中性洗剤を使用する

ウール混のスーツは、洗濯時に中性洗剤を使用するようにしてください。

いわゆる「おしゃれ着洗剤」と呼ばれる洗剤の中でも、弱アルカリ性のものや柔軟剤が含まれているものは使用不可となります。漂白剤も色落ちの原因になるので、使用は控えてください。

なお、洗剤が部分的に付着すると、その部分だけ変色する可能性があるため、洗剤は洗濯機の中でよく溶かしてからスーツの洗濯物を入れましょう。

アイロンを掛けるときは中温で行う

洗濯後、スーツにアイロンをかけるときは、温度を中温(140℃~160℃)の目盛りに合わせて行いましょう。

アイロンを直接スーツに当てるのではなく、必ずハンカチなど木綿素材で当て布をしてからアイロンがけを行ってください。

スラックスは折り目のラインにアイロンをかけていきます。

完全に乾いた状態ではなく、生乾きの状態でアイロンをかけると、綺麗にしやすいので試してみてください。

なお、シワが残ってしまう場合は、アイロンのスチーム機能を使用して少し濡らしながら行うと消しやすくなります。

色の違いが出るのでスーツは上下まとめて洗濯する

ジャケットとスラックスを異なったタイミングで洗濯すると、洗濯回数によって色に違いが出てしまうことがあります。

また、洗濯方法によっても色に違いが生じてしまうので注意が必要です。

そのため、ジャケットとスラックスはまとめて同じ方法で洗濯していくことをおすすめします。

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