吊るしのスーツではなくオーダースーツを勧める理由

スーツなんて吊るしで構わないと思っている方もいらっしゃるかもれません。しかし、オーダースーツには、吊るしのスーツにはない魅力がたくさんあります。 そこで今回は、オーダースーツ未経験の方に向けて吊るしのスーツとオーダースーツの違いや、その魅力について説明していきます。

吊るしのスーツとは

吊るしのスーツとは、一言で表すと既製品のスーツのことを指し、オーダースーツの対義語に当たる言葉です。
元々、スーツはイギリス発祥とされています。当時のスーツの販売形態は、テーラーがお客様の採寸をし、お客様の体形に適したオーダースーツを仕立てるという方法が主流でした。

しかしスーツの文化がアメリカに渡ると、合理性を追求するようになります。具体的には、イギリスで行われていたようなお客様一人ひとりの採寸はせず、標準体型の型を基準に工場で大量生産がされるようになりました。
そこから現代のスーツ店でも見かけるような、店頭に「吊るされて」いる状態での店頭販売が始まりました。
この状態のスーツを、オーダースーツと言い分けるために生まれた言葉が『吊るし』のスーツです。

吊るしのスーツのメリット

吊るしのスーツのメリットとしてまず挙げられるのは、入手の手軽さです。
吊るしのスーツは完成した状態で店頭に並んでいるので、購入して裾直しなどの最小限の調整をしたらすぐに着用することができます。
また、吊るしのスーツの生産をしている企業は常にトレンドを研究し、どんな方でも着ることができるシルエットやデザインのスーツを作っています。
そのため、店頭に行けばいつでもシーズンごとにアップグレードされたモデルのスーツを購入することができます。

吊るしのスーツのメリットとしてもう１つ挙げられるのが、価格が比較的安価であるということです。標準体型に合わせてサイズを限定し、その型で大量生産することによって1着当たりの原価を抑えています。

以上のことを踏まえると、吊るしのスーツはあまり費用がかけられない方や、今すぐにでもスーツが必要な方に適しています。

吊るしのスーツのデメリット

吊るしのスーツのデメリットとして挙げられるのは、サイズやデザインに制限があることです。
本来スーツは、胸囲、肩、ウエスト、袖など一人ひとりの身体的特徴に合わせて作るものです。しかし、標準体型を基準に作られる吊るしのスーツだとどうしてもサイズのずれが起きてしまいやすいです。

また、吊るしのスーツはたくさんの人が着られるようなデザインやシルエットであるため、自分の色を出せるような個性的なスーツの選択肢はあまりありません。

これらのような制限があるので、吊るしのスーツはどうしても自分の理想に完璧にマッチするスーツを見つけること妥協するということが起きてしまいます。

吊るしよりもオーダースーツがおすすめの理由

ここまで吊るしのスーツについて、メリット・デメリット含め説明してきました。
次に、吊るしのスーツと比較した際、どうしてオーダースーツがおすすめなのかについて詳しく説明していきます。

オーダースーツには、吊るしのスーツにはない魅力が４つあります。

自分の身体にフィットするため着心地が良い

先ほど説明した通り吊るしのスーツは大量生産ですので、どうしても自分の体格に完全にフィットしているスーツを見つけることが難しいです。つまり、多少なりともの不満点を持ちながらそのスーツを着用していくことになります。
一方、オーダースーツは貴方の身体に合わせるために作るので、仕上がり時に身体にピッタリとしたサイズのスーツを仕立てることができます。

また、身体にフィットしたスーツを着ることは「スーツを着こなせている人」という印象を周りに与えることもできます。
着心地も良く、周りからの印象も上げることのできるオーダースーツは貴方の仕事の満足度を向上させるでしょう。

もちろん仕立ての質の高い低いなども関係あるので、オーダースーツ業者はしっかり見定める必要はあります。

ビジネスマンとしてイメージアップできる

ビジネスマンにとって身だしなみを整えることは、基本的なマナーのひとつです。
どのような職種でもそうですが、能力を磨いて成果を出すには、それに伴った経験や歳月が必要となります。しかし、身体に合ったスーツを新調したり、髪やひげなどの外見を整えたりするといった、身だしなみを整えることは意識を変えるだけでできます。

ビジネスマンの中には、時計や靴にお金をかける方もいらっしゃいます。しかしそれらの装飾品は、スーツや髪型などの最低限の身だしなみが整っている場合に効果を発揮するものです。

また、ビジネスシーンの中には、重要な商談、自社の取締役と会う時など、身だしなみに最大限の配慮をしなくてはならない瞬間があります。

そのような場において、身体にフィットしたオーダースーツを着用することは良い印象を与えることにつながります。
スーツにこだわりを持たれている方は、オーダースーツと吊るしのスーツの違いにすぐ気付きます。そのような方々は、重要な場において貴方がオーダースーツを着用することに好感を抱くでしょう。

初対面の人と多く関わるビジネスの場において、第一印象で相手に良い印象を持ってもらうことは非常に重要です。身だしなみに気を遣うという意味においても、オーダースーツを着用することはおすすめです。

スーツが与える心理効果を最大限発揮させる

自分に合ったスーツを着ることは第一印象などの相手の心理状態だけでなく、自身の心理状態にも影響を及ぼします。
具体的には、スーツを着ることによって自己肯定感の向上や、物事の考え方が広がるという可能性があります。また、社会人のユニフォームでもあるスーツを着ることによって、組織に対する連帯感が向上するという効果もあります。

『スーツの認知的影響』という論文では、「スーツを着た人間の方がスーツを着ていない人間より、自信・深い洞察力・組織連携・作業速度の４点で高いパフォーマンスし、これらは毎日継続して見られた」と述べられています。

スーツにこのような心理効果があるのであれば、それを利用しない手はありません。
スーツそのものが持つ効果を最大限発揮させるためには、貴方の身体にフィットしたスーツである方が適しています。
自分にピッタリ合ったオーダースーツを着て、より大きく心理効果を発揮させて日々のパフォーマンスアップにつなげましょう。

吊るしのスーツとオーダースーツの違い

 吊るしのスーツとオーダースーツにはどのような違いがあるのでしょうか。

フィット感や価格、納期などに違いがありますので、それぞれの項目について細かく見てみましょう。

フィット感の違い

吊るしのスーツとオーダースーツにはフィット感の面で大きな違いがあります。吊るしは既製品をベースにするため、フィット感がオーダースーツよりも低いのが難点です。

一方でオーダースーツは採寸から行うため、一人ひとりの体型に合わせられます。

高度な体型補正を叶えたいのであれば、オーダースーツの選択がおすすめです。

価格の違い

価格面にも差があり、吊るしのスーツの場合は5万円以下の商品が多くお手頃なのがメリットです。

一方、オーダースーツは一人ひとり採寸したうえで細やかな縫製を行うため、10万円以上と高額になることもあります。

納期の違い

 注文からお届けまでの納期も異なります。吊るしのスーツは既に完成している状態のため、当日お渡しできるケースもあります。

オーダースーツの場合は採寸から必要のため、1カ月前後の期間を要することも多いです。

吊るしのスーツよりオーダースーツのほうがコスパが良い？

オーダースーツと聞くと、多くの方は「既製品よりも高い金額になる」といった印象を抱くのではないでしょうか。

もちろん高額なオーダースーツもありますが、生地やオプションなどオーダーの内容によって価格は大きく変わります。

また、選ぶショップによっては既製品とさほど値段が変わらないこともあります。

さらに、オーダースーツは自分の体型に合わせて製作されるため、シワや摩擦などの生地への負担が少なく、伸びや毛羽立ち、色落ちなどの発生が軽減されて長持ちしやすいです。

また、体型の変化によってサイズが合わなくなった場合も、サイズの調整が可能なことが多いため長く着用できます。

以上の理由から、吊るしのスーツよりオーダースーツのほうがコスパが良いとも言えるのです。

吊るしのスーツと近い価格でオーダースーツが購入できるおすすめ店

オーダースーツが気になっていても、「値段も⾼くて⼿が出せない…」といった理由で、諦めているという⽅も多いのではないでしょうか。

最近では、既製品のスーツとあまり変わらない価格でオーダースーツを提供するショップも増えてきています。

ここから、吊るしのスーツと近い価格でオーダースーツが購入できる、おすすめの店をご紹介します。

DANKAN（ダンカン）

1978年創業のイージーオーダースーツ専門店のDANKAN。

自社工場を持っているため、18,700円（税込）からという圧倒的に安い価格でオーダースーツを提供しているのが特徴です。

価格の安さを重視する方や初めてオーダースーツにチャレンジしたい方にもおすすめのショップです。

SADA（サダ）

初回21,780円（税込）という低価格さが魅力のSADA。予算を抑えてオーダースーツを作りたい方にぴったりのショップです。

店舗数が日本最大級で全国に46店舗を展開しているため、住んでいる場所を選ばずに通いやすいのもメリットといえます。

FABRIC TOKYO（ファブリックトウキョウ）

ビジネスウェアのオーダー専門ブランドのFABRIC TOKYO。

20代～30代の若い世代にも向いている、トレンド感のあるオーダースーツを提供しています。

リアル店舗での採寸も可能ですが、自宅に居ながら簡単に採寸できる「FABRIC TOKYO FIT KIT」も用意しています。

麻布テーラー

安心のできる国内縫製工場でオーダースーツを製作している麻布テーラー。

日本選手団のスーツを制作した経歴もあり、高い信頼を得ていることが分かります。

生地の種類が国内有数なのも魅力で、約300種類以上のバリエーションを取り揃えています。

Global Style（グローバルスタイル）

26,400円（税込）からとリーズナブルな価格でオーダーできるオーダースーツ店のGlobal Style。

老舗の生地問屋がルーツのため、独自のルートで国内外の有名ブランドの生地を仕入れることができます。

業界最多ともいわれる約5,000種類の中から生地から選べるのも大きな魅力です。

KASHIYAMA（カシヤマ）

老舗の大手アパレル会社「オンワードホールディングス」の子会社が展開するオーダースーツ専門店のKASHIYAMA。

品質や機能面が充実したスーツを手頃な価格で提供しているのが特徴です。

自社工場で製造することによって、オーダーから最短1週間で納品を実現しているので、急ぎでスーツが必要になった方にもおすすめです。

SHITATE（シタテ）

「洋服の青山」や「THE SUIT COMPANY」を母体としたオーダーメイドスーツ店のSHITATE。

大手企業のメリットを活かし、大量の生地を仕入れることで、品質の良い生地をリーズナブルな価格で提供しています。

2着同時購入で11,000円OFFになるので、毎日スーツを着用するという方はローテーション用にまとめて購入するのがおすすめです。

DIFFERENCE（ディファレンス）

紳士服量販店「コナカ」が手掛けるオーダースーツブランドのDIFFERENCE。

2着で52,800円になるため、1着あたり26,400円という試しやすい価格から注文できるのが特徴です。

トレンド感のあるデザインや細身のスーツを作るのが得意で、若い世代から支持が高いショップです。

スマートフォンで簡単に注文できるのも魅力で、忙しくて店舗に行く時間がない方にもおすすめです。

Suit Ya

Suit Yaは、ネット販売専門のオーダースーツブランドです。企画・製造・販売まで自社で行い、コストの削減を実現しています。

独自の仕入れルートの確保によって、品質のよい生地をリーズナブルな価格で提供しているのも魅力です。

他店であれば有料のオプションも無料で提供しているため、追加料金がかかりにくいのも注目ポイントです。

接客で選ぶなら！K-51インターナショナル

ここまで、既製品と変わらない価格帯でオーダースーツが購入できるおすすめ店をご紹介してきました。

低予算で気軽にオーダーできるのも良いですが、本格的な1着が必要になったときには、「K-51インターナショナル」がおすすめです。

K-51インターナショナルでは、全てのスーツを仮縫いができる縫製工場で縫製しています。

体の曲線に合わせる立体縫製という技術を用いて、裁断から縫製までベテランの職人が丁寧に仕上げていきます。

仮縫い付きのフルオーダーだと20万円以上の予算が必要なことが多いですが、K-51インターナショナルでは10万円前後から製作が可能です。

また、数あるオーダースーツ店の中から、接客が良い店の代表として選ばれているのも大きな魅力です。

K-51インターナショナルであれば、豊富な知識と経験を持ったスタイリストがマンツーマンでスーツ選びをサポートしてくれるので、安心して任せることができます。

ハイレベルな接客のK-51インターナショナルであれば、一般的なオーダースーツ店以上に、自分の体型にジャストフィットする一着を仕立てることが可能になります。

お客様サービスの満足度がとても高く、リピート率も高いK-51インターナショナルを是非チェックしてみてください。

↓↓「K-51インターナショナル」の口コミレビューをチェック↓↓

https://ordersuit-hikaku.com/kuchikomi/k-51/

ビジネスマンとしての価値を上げるオーダースーツ

ここまで吊るしのスーツとオーダースーツの違いや、なぜオーダースーツがおすすめなのかについて説明してきましたがいかがだったでしょうか。
吊るしのスーツに比べてオーダースーツは、身体にフィットしやすい、心理効果の最大化が期待できる、イメージアップにつながるなどのメリットがあることをお伝えしてきました。
まだオーダースーツを試したことが無いという方は、社会人の正装であるスーツにこだわりを持って仕立ててみることをおすすめします。