スーツが似合う人と似合わない人が持つ異なる特徴を解説します

スーツが似合っている人を見た時に「自分もこんな風に着こなせるようになりたいな」と思う方も多いのではないでしょうか。 ビジネスシーンや冠婚葬祭など、スーツは大切な場面で着用されることが多い衣服です。 重要な場面で「あの人のスーツなんか変だね」なんて思われると評価を下げてしまうこともあります。 そこで今回は、スーツが似合う人の特徴を説明し、かっこよく着こなすコツをご紹介します。 

似合う人の特徴は？

スーツが似合う人に共通する特徴として、「姿勢が良い」ことが挙げられます。 スーツが似合っている人は適度に胸を張り、背中がしっかりと伸びています。 それは立っている時の姿勢だけではなく、座っている時にも言えることです。

座っている時も背筋が伸びており、浅く座るようなだらしない姿勢はしません。スーツが似合っている人はとにかく、普段から姿勢が良い人でしょう。 また、体にあったサイズで着ています。サイズがぴったりあっていると、変なシワができたり、裾や袖が余ったりすることが無いので、上手に着こなしているようにみえます。

また、スーツが似合っている人は、しっかりとした体型が多い傾向にあります。 しっかりとした体型というのは筋肉質、という意味ではなく、「背が高い」「足が長い」「細身」といったスーツが映える体型のことを指します。

身長や足の長さは大人になってから改善させることは難しいですが、「清潔感のあるショートヘアーにする」「ダイエットして体型を絞る」といった部分は工夫や努力次第で改善することができます。 スーツをかっこよく着こなす為の、上記のような日々の意識や努力の積み重ねが大切です。

似合わない人の特徴は？

スーツが似合わない人の特徴は、一言でいえば「スーツを正しく着こなせていない」ことで、デザインやカラーだけで選んでしまうと失敗しやすいとされています。 「スーツを正しく着こなす」とは、身長や体型に合ったスーツを選択するということです。

サイズが大きいスーツを購入してしまったり、袖が長すぎて手元が隠れてしまったり、シャツやネクタイの色に合っていないものを選択すると、よくない印象を与えてしまいます。 身長や体重に関係なく、サイズやカラーがジャストフィットしていることが重要です。

また、スーツの着こなしには清潔感が大きく関わってくるので、スーツを清潔に保つことは勿論ですが、髪型、靴、バッグ、爪、髭の剃り残しなども、日頃から気を配っていく必要があります。

ジャストフィットするサイズのスーツを新調した上で、普段から背筋を伸ばして胸を張るように意識し、清潔感を保ち続ける。 そうすることで、普段よりも各段にスーツが似合うようになります。

体形に関係なくスーツを着こなす方法

先ほど述べたように、身長や骨格、足の長さなど持って生まれた要素は大人になってから努力しても、なかなか変えられない部分です。しかし、自分にあったスーツを選ぶことによって、かっこいい着こなしができるようになります。

これはスーツに限ったことではないのですが、前提として服が似合っている人の共通点に「違和感がない」ということが挙げられます。彼らは服を着こなしているというより、自分の身体に適した服を選んでいるのです。これをスーツに置き換えると「着こなせるようになる」のではなく、「着こなせるスーツを選ぶ」という考え方が非常に重要になってきます。

正しい姿勢を心掛ける

体形に関係なくスーツが似合っている印象を生み出すためには、正しい姿勢を心がけるのが重要です。

近年、長時間同じ姿勢でパソコンをしたり、スマートフォンを見たりすることで、猫背になる方が増加しています。

猫背になるとスーツの胸周辺がたわんでしまい、だらしない印象を与えてしまうので注意が必要です。

胸を張ってお腹を引き締めて立つ姿勢を意識すると、凛としたメリハリのあるラインを作り出すことができます。

これだけでも、スーツスタイルが見違えるほどサマになることを実感できるでしょう。

清潔感のある着こなしを意識する

スーツが似合うと思われたいのであれば、清潔感のある着こなしを意識しましょう。

スーツスタイルに清潔感はとても大切です。特に、ビジネスシーンにおいて清潔さを欠いてしまうと、自身の信頼性が損なわれてしまい、仕事面でも大きなマイナスとなります。

清潔感を出す具体的な方法としては、クリーニングの活用がおすすめです。一般的に、夏場は2週間に1回の頻度でスーツをクリーニングに出すのが理想とされています。汗をかきにくい冬場であれば、1シーズンに1回の頻度が目安となります。

さらに、着用した後のブラッシングを習慣にしておけば、より清潔感をキープしやすくなるでしょう。

なお、スーツに合わせるシャツが与える印象もとても大きいです。色自体に清潔感がある

白やブルー系を選択するのも有効といえます。また、シャツにはきれいにアイロンをかけてシワのない状態を保つことも清潔感アップに貢献します。

スーツにシワがないかチェックする

シワのない美しいスーツは品格が漂い、着用者の信頼性を高めます。スーツを着用する際は、シワがないかをしっかりと確認しましょう。

なお、素材によってシワの発生レベルは異なります。たとえば、綿や麻、シルクの素材のスーツはシワになりやすい傾向にあります。

一方、ウール素材やポリエステル素材のスーツは、シワへの耐性が強いのが大きな魅力です。

スーツを着用する前にシワがないか確認するのも重要ですが、そもそもシワになりにくい素材のスーツを選ぶのも賢い選択といえます。

髪のお手入れやヘアセットを怠らない

髪のお手入れやヘアセットは、スーツスタイルの印象を大きく左右します。整った髪型はスーツの第一印象を一層引き立ててくれるからです。

メンズがヘアセットをする際は、ヘアワックスを使用するのが基本となります。ヘアワックスは種類によってツヤやマットなどの仕上がりやセット力が異なるため、ご自身の髪質やスーツを着るシーンに合わせて選ぶとよいでしょう。

適正サイズを知る

まず一つ目は適正サイズを知るということです。他の洋服でもそうですが、大きすぎてダボついていたり、小さすぎてピチピチになっていたりする人は、洋服を正しく着こなせているとは言えません。 適正サイズを知るということは、着こなしにおいて最低限守らなくてはいけないものであり、最重要事項であるといえます。

洋服のサイズというとS・M・Lなどのような表記を連想するかと思いますが、スーツには細かいサイズ設定が設けられております。身長なら５cm、ウエストなら2cmごとに刻むことができるので、通常の洋服よりもサイズのフィットがしやすくなっています。

オーダースーツで自分にあったサイズを見つける

自分に合ったサイズを知っても、適したスーツが見つからない人もいらっしゃると思います。 そういった方にお勧めなのが「オーダースーツ」です。 オーダースーツは自分の身体を採寸し、そのデータを基にオリジナルのスーツを作るので、既製品よりもはるかにフィットしやすくなります。

また、オーダーメイドには、1から完全オリジナルのスーツを作る「フルオーダー」、用意された型の中から自分にあったものを選びそこに自分があうように調整を加える「パターンオーダー」「イージーオーダー」の３種類があります。

似合うスーツを手に入れるならサイズ合わせが重要

どんなに高級なスーツでも、サイズがダボダボだったりピチピチだったりすると、スーツが似合っている印象とはかけ離れたものになってしまいます。

一方、適正なサイズであればスタイリッシュな印象に見え、スーツの魅力を最大限に引き出せるでしょう。

ここから、似合うスーツを手に入れるためのサイズ合わせのポイントをご紹介します。スーツの購入を考えている方は、是非参考にしてみてください。

肩幅

目に入りやすい肩のサイズ感は、スーツを美しく着こなすために重要なポイント。第一印象で「スーツのサイズが似合っていない」と他人に思わせてしまう原因は、肩周りのサイズで適切でないことが多いです。

肩幅のサイズは、ジャケットの肩山と自分の肩のトップ位置がぴったり合っているのが適切といえます。ジャケットを着用したときに、肩の両端を1つまみできるくらいの余裕があるのが理想的なサイズです。

ジャケットの袖丈・着丈

ここで、ジャケットの袖丈と着丈のチェックポイントをご紹介します。

まず、スーツのジャケットの袖丈は、着用したときにシャツが1cm〜2cm程度見えるほどの長さが美しいとされています。腕を下ろした際に、手首と被るくらいの長さに調節しておくのがおすすめです。

次に、ジャケットの着丈に関してですが、着丈は叶えたい印象によって、長めか短めのどちらが適しているか変わってきます。

短めの着丈は、パンツの見える範囲が増えるため足を長く見せられ、カジュアルな雰囲気になるのが特徴です。一方、長めの着丈は、落ち着いた貫禄を出せるのが特徴です。

ベーシックな印象にしたい場合は、ヒップの半分が隠れるくらいの長さにすると良いでしょう。

胸回り

スーツが似合っている印象をより高めたいのであれば、胸回りはジャストサイズを選ぶのがベターです。

胸回りが小さめのサイズを選択すると襟が浮いてしまい、窮屈な印象になってしまいます。

一方、大きいサイズを選んだ場合、胸回りの生地が残るためシワが出てしまい、だらしないイメージを与えてしまうので注意しましょう。

胸回りのサイズ感は、ジャケットのボタンを留めて握りこぶしが1つ入るくらいの大きさが適切なので、ジャケットを選ぶ際は意識してみてください。

ウエスト

ウエストも胸回りと同じく、ジャケットのボタンを留めたときに、握りこぶし1つ分ほど入るのが適正サイズです。

ただし、ぽっこりお腹が気になる体型の場合、胴周りが突っ張ってしまい、見た目が窮屈な印象になりがちなので要注意。

あまりにもサイズが合わない場合は、オーダーメイドで製作するのがおすすめです。

裾丈

裾丈とは、パンツの裾の位置のことです。丈が長すぎると足元がダボっとした印象になり、反対に短すぎると足が短くみえる恐れがあります。

裾丈は「ハーフクッション」になるのが適正な目安として知られています。クッションとは、パンツの裾が靴の甲に乗って生じるシワを意味します。ハーフクッションは、はっきりと深いシワは入らないものの、シワがないわけではない状態です。

以前は「ワンクッション」が主流でしたが、現在はスタイリッシュに映るハーフクッションが主流となっています。

なお、細身のスーツの場合は、「ノークッション」にしたほうがすっきり見えることもあります。

適切な丈のスラックスであれば、足元の印象を美しくみせることができるため、ベストな長さになるようにショップスタッフに丈の調整を依頼しましょう。

スーツをより似合わせるためのチェックポイント

ここから、スーツをより似合わせるために知っておきたいポイントを3つご紹介します。

ネクタイの長さを調整する

ネクタイの長さは、スーツの全体的なバランスに影響します。ネクタイを結んだ後に、ベルトのバックルに触れるくらいの長さが理想的です。

ネクタイが長すぎる場合は野暮ったい印象となり、反対にベルトが短すぎるとラフな印象が強くなってしまいます。

そのため、ネクタイを着用する際は必ず鏡で長さを確認しましょう。

ベルトとシューズの色を合わせる

ベルトとシューズの色は統一させるのも、スーツを上手に着こなす重要なポイントといえます。

たとえば、茶色のベルトをする日には、茶色の靴を履くことがセオリーです。このルールを守るだけで全体の印象がまとまり、スーツの着こなしがクラスアップします。

柄の取り入れすぎに注意する

スーツスタイルに柄が多すぎると、全体のバランスが崩れてしまい、印象を大きく損ねてしまう可能性もあります。

柄はあくまでアクセントとして活用する存在であり、主役ではありません。柄を取り入れるテクニックに自信がなければ、正統派の無地の着こなしがおすすめです

特に、ビジネスシーンに使われる柄は限られています。柄アイテム初心者であれば、定番のストライプ柄からチャレンジしてみましょう。

悩んだ体型で中々スーツが決まらない方

お腹周り、肩幅が広い、なで肩。これら3点はスーツ選びの際に最も悩まれる人が多いポイントです。ここではそのような悩みを持つみなさま向けに、具体的にどのようなことに注意して選べばよいのかをお話しします。

お腹周りが気になる方

お腹周りが気になる方は特にスラックスのサイズ感を意識しましょう。サイズが大きすぎるとだらしない印象、小さすぎると窮屈な印象を与えてしまうことや、おなかが強調されることによって余計に太って見えてしまうことがあります。

肩幅が広い方

肩幅が広い方は、ジャケット着用時の背中のしわに注意しましょう。 ジャケットの肩幅が自分の肩幅より広いと縦シワが生まれやすくなります。一方自分の肩幅より狭いと横シワが発生しやすくなります。 どちらのシワもできない適切なサイズを選びましょう。

なで肩の方

なで肩の方は肩パッドの入っているものを選ぶようにしましょう。肩のラインをきれいに見せることができます。 スーツのショルダーラインにも様々な種類があるので、自分の好みや適性と相談して決めましょう。

まとめ

スーツが似合う人と似合わない人の違いは、「スーツを正しく着こなせているか」です。 衣服をしっかりと着こなす際の前提は「違和感がない」ことなので、しっかりと自分にあったスーツを選択することが重要だと言えます。 ビジネスにおいて、場面が重要であればあるほど外見による印象は大切になってきます。自分のスーツの着こなしに不安がある方や、体形によって既製品のスーツをうまく着こなせない方は、１度オーダースーツ作ってみてはいかがでしょうか。