オーダースーツの品質に安心したいなら国内縫製がお勧め

ここから、国内縫製にこだわっているスーツブランドの代表格を4つご紹介します。

銀座山形屋

海外に縫製工場を展開するスーツブランドが急増している中、銀座山形屋は国内直営工場による「Made in Japan」にこだわっています。

長きに渡って培ってきた国内工場の技術は、何世代にも渡り継承され続け、進化を繰り返してきました。

特に岩手工場は、岩手県職業能力開発協会から「技能検定推進功労事業所」 として表彰された実績があります。

また、福岡工場は一般的なマシンメイドよりも工程数が多いのが特徴で、手仕上げにもこだわった仕立てクラス「ロイヤルカスタムオーダー」の縫製を行っています。

HANABISHI（花菱）

1935年に創業された老舗ブランド「HANABISHI（花菱）」は、完全国内縫製にこだわっています。

追求を重ねた確かな縫製技術で、芯地や裏地など細部までこだわった、上質なオーダースーツを仕立てています。

完全国内縫製のため、仕立て後のお直しにも柔軟に対応できるのがメリットです。

KASHIYAMA（カシヤマ）

株式会社オンワードパーソナルスタイルが母体のオーダーメイドブランド「KASHIYAMA（カシヤマ）」。

プレミアムラインでは、熟練職人の手作業を多用した国内縫製によるこだわりのスーツを作ることが可能です。 

芯地はフル毛芯、さらに一枚襟やいせ込みなどによる良質な着心地を実現しています。

ONLY（オンリー）

京都発のスーツブランド「ONLY（オンリー）」は、佐賀県武雄市に自社工場 「オンリーファクトリー」 があり、年間2万着超のテーラーメイドスーツを縫製しています。

工場内の湿度管理や生地の保管方法、 生地のカッティングから縫製、 仕上げのプレスまで、 スーツづくりに欠かせない多彩なこだわりとノウハウが蓄積されています。

国内縫製のおすすめポイント

国内縫製の大きな魅力は、圧倒的な技術力と品質です。繊細な技術によって生地の特性を最大限に活かし、軽快で動きやすいスーツを実現します。

ほかにも、国内縫製のおすすめポイントはいくつかありますので、ここからさらに詳しく見ていきましょう。

技術力が高い

日本国内の縫製工場の大きな魅力は、技術力の高さです。

日本の縫製工場には、優れた技術を持った縫製スタッフが多く在籍しています。

長年の経験や知識に基づく高度な技術力が受け継がれているからこそ、高品質なスーツを生産することができるのです。

また、機械化が進んだ現代でも、手仕事による仕上げや調整といった細やかな作業を行っているのも特徴で、人の手による作業が尊重されています。

細かいオーダーにも柔軟に対応

国内縫製工場は、海外縫製工場では難しいとされる細かいオーダーにも柔軟に対応してくれるのも魅力です。

裏地やボタン、ステッチなど、細部まで妥協しない美しい仕立てが可能で、自分だけの特別な一着を作り上げられます。

たとえば、体型に合わせて緻密な調整を施したり、個性的なデザインを取り入れたりなど、さまざまな要望を実現可能です。

発注から納品までスムーズ

国内縫製工場は国内にあるので、発注から納品までスムーズに進みやすいのもうれしいポイントです。

日本国内に工場があるため、コミュニケーションが円滑に進みやすく、オーダースーツ店と縫製担当が直接コミュニケーションを取ることによって、細かな要望までしっかりと反映することができます。

また、発注数を増やすといった急な要件が生じた際もスピーディーに連絡できるのもメリットです。

信頼度が高い

信頼度が高いのもおすすめポイントの一つです。

特に老舗の縫製工場では、昔から受け継いできた技術や多彩な実績も豊富にあるので、安心して任せることができます。

徹底した品質管理

国内の縫製工場は厳しい品質基準を設けており、すべての工程において徹底したチェックが行われます。

万が一トラブルがあった場合でも、迅速にアフターフォロー対応してくれるので安心です。

納期が短い

納期が短いという点も日本の工場縫製を利用する大きな利点です。工場が国内にあるため、国外の工場に比べて移動に時間がかからず、短い納期でスーツが納品されます。

納期を短縮したい方や、できるだけ急いでスーツが欲しい方には国内縫製がおすすめです。

国内縫製の注意点

おすすめポイントの多い国内縫製ですが、一部デメリットも存在します。

信頼度の高い国内縫製ですが、すべての工場が幅広いアイテムに対応しているというわけではありません。

導入している設備やミシンの機種などによって得意不得意があり、理想が叶う工場を探すといった手間が発生します。

また、近年では廃業する国内縫製工場が増えているので、工場を探すのがますます難しくなってきています。

ほかにも、人件費が海外縫製に比べると高く、どうしてもコストが高くなってしまうのが難点です。

海外縫製のおすすめポイント

近年、技術力の向上が目覚ましい海外の縫製工場。

国内縫製に比べて人件費が安いのもおすすめポイントで、コストパフォーマンスを重要視したい場合におすすめです。

また、海外の縫製工場は広い敷地に建設されていることが多いため、大量生産が叶います。小ロットから大量発注まで幅広く対応可能です。

海外縫製のスーツはデザインのバリエーションが豊富なのも注目ポイント。最新トレンドを取り入れたスーツも手に入れやすいです。

海外縫製の注意点

海外縫製工場のすべてに当てはまるわけではありませんが、中には品質管理の意識が低く、スーツの質に影響を与える場合もあります。

縫製が甘く、すぐにほつれたりするといったケースもあるため、品質に重点を置く場合は工場を選ぶ慎重さが必要になってくるでしょう。

また、海外で縫製を行う場合、国内縫製と比べて製品の輸送に時間がかかるため、スーツが到着するまでに日数を要します。

自分に合った縫製工場を選ぶポイント

国内縫製工場と海外縫製工場はそれぞれにメリットやデメリットがあります。どちらを選ぶべきかは、自分のニーズや予算によって異なります。

以上のポイントを考慮して縫製工場を選ぶことが重要です。

最高の品質を求めるなら国内縫製工場

最高の品質を求める場合、国内縫製を選ぶのがおすすめです。国内の縫製工場は高度な技術や品質管理体制を誇るため、ハイレベルな品質のオーダースーツが手に入ります。

特に縫製の丁寧さが際立ち、細部までこだわりたい方や、長く愛用できるスーツをお求めの方におすすめです。

コストパフォーマンスを重視するなら海外縫製工場

低予算で購入したいのであれば海外縫製を検討してみましょう。

海外の縫製工場は人件費が安いのが特徴で、コストパフォーマンス良くオーダースーツを手に入れることができます。初めてオーダースーツを試してみたい方や、替えのスーツをお求めの方におすすめです。

まとめ：国内縫製工場は品質の高さが大きな魅力

オーダースーツを作る際には、国内縫製工場か海外縫製工場の選択が重要です。

国内縫製は縫製が丁寧なのが大きな魅力で、高い品質のオーダースーツを実現します。

また、国内縫製工場で製作すると、柔軟な対応が可能となり、納期を短くできるといったメリットもあります。

一方、海外縫製工場は手頃な価格で多彩なデザインを取り入れられるのが特徴です。

自分のニーズや予算に合わせて縫製工場を選んでみましょう。