ビジネスバックは使い分けたほうがいい？使い分けの理由と方法

通勤や営業などで使用するビジネスバッグは、毎日使用するものなのでデザインやサイズなど細部まで自分好みにこだわりたいものです。 年々ビジネスシーンも変化し、同時にスタイルも変化しています。 ひとつ持っていれば大丈夫だったビジネスバッグも、今では使い分ける時代へと変化してきているのです。

ビジネスバックを使い分ける理由

ブリーフケースが定番だったビジネスバッグは、今はフォーマルからカジュアルまでデザインが様々です。 数多くある中から使い分ける理由とはいったい何なのでしょうか。

TPOに合わせる

普段はカジュアルOKな会社でしたら、バッグもカジュアルなもので大丈夫です。 しかし訪問先の会社がスーツ着用だった場合、あまりにカジュアルな服装で行くことは避けたほうがよいでしょう。

バッグも同じで、明らかにカジュアルなものを持って訪問するのは失礼にあたり、不快に思われる可能性もあります。 以上のことから、服装と同じようにビジネスバッグもTPOに合わせて使い分ける必要があると考えられるのです。

服装と合わせる

ビジネスに限らずどんな場合であっても、服装に小物が合っていなければトータルコーディネイトは完璧とは言えません。 スーツの場合もあればオフィスカジュアルの場合もあるなら、同じバッグだとどちらの時に浮いてしまうはずです。 服装を一緒にビジネスバッグも変えることで、おしゃれな大人のビジネスマンと言えるのです。

通勤スタイルで使い分け

電車通勤の人は片手で持ちやすいもの、自転車通勤の人はリュックタイプなど、通勤方法で使い分ける場合もあります。 荷物の量によっても違い、荷物が多い時は手持ちよりもリュックタイプのほうが楽でしょう。

ビジネスバックの使い分け方

使い分け方は人それぞれですが、例としていくつか挙げてみます。

フォーマル時

フォーマル時は相手方がどう感じるかに重点をおく必要があるので、普段との使い分けは必要です。 フォーマルの定番はブリーフケースです。 主に書類を入れることを目的としているため、A4サイズをそのまま入れることができます。

基本的には手提げタイプですが、肩にかけられるストラップが付いたものも多くなりました。 迷った場合は、背負うタイプや肩にかけるタイプ以外のものを選ぶようにしましょう。

荷物が多い時

荷物が多い時は、収納力が高いリュックタイプがおすすめです。 たくさんの荷物でも背中に背負えるので、長時間でも疲れにくいところが魅力のひとつです。

どちらかといえばカジュアル向きですが、ビジネスシーンで使用している男性も増え、素材によってはきちんと見えるので、訪問先では手に持つなどすれば、カジュアルすぎない場合もあります。

出張や外回りの時

荷物が多い時やPCを持ち運ぶ際など、出張や外回りの場合に最適なのが3WAYバッグです。 ブリーフケース・ジョルダーバッグ・リュックと使えるので、移動時にはリュックにするなど使い分けられます。

営業先にスーツにリュックは失礼？

「リュックは営業先で使ってもいいの？」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

ビジネスシーンの営業において見た目はとても重要であるため、相手に与える印象を考えた場合にどのようなバッグを選べばよいのか迷ってしまいますよね。

営業先でスーツ姿にリュックを合わせることについては、否定と賛成のそれぞれの意見があります。

まず、否定する理由としては、本来リュックは登山用に開発されたアイテムのため、仕事用には不適切であるというものです。

伝統や格式を重んじる企業に営業に行く際は、相手先に快く受け入れられない可能性もあるので、リュックは避けた方が無難と言えるでしょう。

一方、リュックは一般的にビジネスアイテムとして認知されつつあるという肯定的な声もあります。

以前までリュックといえば登山用のカジュアルなデザインが主流でしたが、最近ではビジネス用の洗練されたリュックも多く登場しているため、そのような適切なデザインを選べばマナー違反にはあたらないというのが賛成派の意見です。

若い世代を中心に、スーツ姿にリュックを合わせることはマナー違反ではないという考えが浸透してきているのは事実です。とはいえ、リュックの選び方や使うシーンを間違えれば、マナー違反と見なされてしまう可能性があります。スーツ姿にリュックを合わせるときはTPOを意識するようにしましょう。

スーツにリュックを合わせる際の注意点

スーツとリュックの組み合わせは、ビジネスシーンならではの注意点がいくつかあります。 スーツにリュックを合わせる際は、以下のポイントに注意しておきましょう。

カジュアルな印象になり過ぎないようにする

リュックにはカジュアルなイメージを持つ方がほとんどです。 リュックの素材やサイズの選び方によっては、ビジネスシーンには適さない可能性もあります。

たとえば、派手なカラーや大きすぎるサイズのものは、ビジネスシーンには不向きです。スーツの着こなしでも違和感がないような、装飾の少ないデザインやシンプルな色のリュックを選ぶことが重要といえます。

ジャケットのダメージケアが必要

スーツはシワのない状態で着こなすのが理想的です。 しかし、リュックを背負うことによって、ジャケットにシワやダメージが生じやすくなります。

ダメージが積み重なると毛玉やテカリの原因になるため、リュックの摩擦には十分注意しましょう。

特に、リュックのストラップや背面部分に接する部分は傷みやすいです。リュックを背負った後はスーツのシワを伸ばすことを心がけ、定期的にブラッシングも行いましょう。

公共交通機関で邪魔にならないようにする

電車やバスなど移動時の人混みでは、背負ったリュックが邪魔になってしまう可能性もあるので注意が必要です。

また、荷物を取り出す際にリュックが周囲の乗客に当たって迷惑をかけるリスクもあります。

公共交通機関を利用する際は、リュックはなるべく前で抱えるようにし、荷物も取り出す動きも最小限に抑えるようにしましょう。 

スーツにリュックを合わせるメリット

注意するべきポイントもありますが、スーツにリュックを合わせるメリットは少なくありません。ここから、スーツにリュックを合わせるメリットをご紹介します。

多くの荷物を収納できる

スーツにリュックを合わせる大きなメリットは、荷物の収納力が大幅にアップする点です。 ビジネスシーンでは、パソコンや書類、手帳など必要なアイテムが増えていきやすく、バッグの容量が足りなくなってしまうことも少なくありません。

パンパンに膨らんだバッグは不格好な印象になるので注意が必要です。

一方、リュックであれば大量の荷物でもすっきり収納してくれるモデルが多いため、荷物が多い方にとって重宝するアイテムとなるでしょう。

両手が自由になり活動しやすい

リュックを使うことで両手が自由になるという大きなメリットもあります。ハンドバッグやトートバッグと比べて、動きやすさに優れたアイテムです。

移動時に電話やメールでの連絡が必要な際や書類を手に持つときなど、両手が自由に使えると活動しやすく便利に感じるでしょう。

身体への負担が少ない

リュックは両肩に均等に重みがかかる設計のため、通常のトートバッグやショルダーバッグよりも腕や肩への負担が軽減されます。

特に長時間の移動が伴う日には、一方の肩だけに荷物の重さが偏ると負荷が大きくなってしまいます。

そんなとき、リュックを活用すれば身体への負担を気にすることなく、ストレスフリーな移動が可能です。

スーツに合うリュックの選び方

ビジネス用リュックの需要が増加したこともあり、さまざまなメーカーがスーツに合うリュックを発売しはじめ、ラインナップが充実するようになりました。

ただ、種類が豊富にあると選択肢が増え、何を基準に選べば良いか迷ってしまいますよね。

そこでここからは、スーツに合うリュックの選び方についてご紹介します。

素材で選ぶ

リュックは本来カジュアルなアイテムのため、ポリエステルやナイロンなどスポーティーな素材を使用したものが少なくありません。

しかし、ビジネス用として使うのであれば、あまりにもカジュアルな印象の素材はNGです。

合皮や革を使ったタイプであればフォーマルな印象を与えることができるので、ビジネス用のリュックにもうってつけです。

落ち着いた色を選ぶ

ビジネス用のスーツに合わせるリュックに適している色は、落ち着いたカラーのブラックやネイビー、グレーなどです。

単色で控えめなカラーであればビジネスシーンにもふさわしい上品さが漂い、スーツにも馴染みます。

サイズで選ぶ

ビジネスで使うリュックを選ぶ際には、余裕を持って荷物が入るサイズを選ぶのも大切です。

たとえデザインが気に入っても、書類やパソコンが入らず容量が足らなかった場合、せっかく購入したリュックの出番は減ってしまいます。

ビジネス用リュックとして使うのであれば、A4の書類がすっぽり入る大きさや、ノートパソコンを問題なく持ち運べる容量のものを選びましょう。

なお、マチ幅は広くても17cm程度までにしておくとボリュームが出すぎず、スッキリ見えが叶いますよ。

スクエアフォルムを選ぶ

リュックの形はきちんと見えて収納力が高いスクエアフォルムをおすすめします。

アウトドア系のリュックによく見られる楕円形のタイプはカジュアルな印象が強く、スーツとの相性があまり良くありません。また、角が丸いため書類の端が折れてしまいます。

四角形で直線的なかっちりとしたスクエアタイプであれば、スタイリッシュで都会的な雰囲気があり書類も入れやすいので、ビジネスシーンに最適です。

ポケット数で選ぶ

ペットボトルや小物をたくさん持ち運ぶ場合、ポケットや仕切りの数も重要です。

大小さまざまなポケットが付いていれば、スマホの充電器や折りたたみ傘なども整理整頓しやすくなります。

ポケットの配置にも注目して、普段持ち歩いているアイテムを出し入れしやすいかシミュレーションしてみましょう。

パソコン収納の有無で選ぶ

ビジネスでノートパソコンを持ち運ぶ機会が多いのであれば、クッション性のある素材で衝撃を和らげるパソコン用収納が付いていると安心です。

専用のパソコンケースを使用して持ち運ぶこともできますが、リュックにあらかじめ収納スペースが備わっていると利便性がアップします。

なお、リュックのモデルによって収納可能なサイズは異なるため、持ち運びたいノートパソコンとサイズが合うか事前に確認しておきましょう。

自分に合った使い分け方法を見つけよう

使い分け方法についていくつか紹介してきました。 荷物が多い時や通勤方法など、今回紹介した使い分け方法以外にも、人によっていろいろな使い分け方法があるでしょう。 まずはTPOを考えて、自分にあった使い分け方法を見つけてみてください。